因幡塾事務局下山
01
繁忙期を終えて
まずは繁忙期も過ぎて一段落ついたでしょうか、今年も学生スタッフの皆さんには活躍してもらったと店長も感謝していましたよ。吉田君は初めての繁忙期を経験されて、いつもと違ってお客様がどんどん来店されるからびっくりされたでしょう。そんな中でお客様へ物件を案内する時に気を付けられていたことがあれば教えてもらえますか?
気を付けていたことは、やはり誠実に信用してもらえるように接客をすることでした。そうですね、私は今回の繁忙期で初めて多くの学生さんのお部屋探しをお手伝いさせてもらったので、正直探り探りの部分もありました。今までの私は物件を紹介してくれる営業担当者の意見を聞くだけでなく、少し疑ってかかった方がいいと偏見を持っていました。でも実際に働いてみるとそんなことはないと分かりました。(笑)でもこんな私のような考え方をされている人は他にもいらっしゃると思います。そこでまずは、お部屋探しのお手伝いをさせていただきたいと思っていることが分かってもらえる接客を心掛けることが大事だと感じ、素直に良いものは良い、気になる点はここだ!とハッキリ伝えるようにしていました。
へーそうなんだ、そんなことを考えていたんですね。確かに不動産屋は初めての方はちょっと身構えてしまうかもしれません。そこでまずはお客様へ安心してもらえる接客を心掛けられていたのはすごくいいことですね。
はい、そういう接客を心掛けていたのですが、私が気になると感じたものを、逆に求められていたお客様もいらっしゃいました。一つのお部屋の個性であり、それぞれのお客様に適した住まいの形があるという事にも気づきました。そのような経験を重ねる中でも、誠実な対応がいかに大事かということを感じました。
確かにそうですね。物件の色々な面を伝えることは私も心掛けています。ちなみに吉田君の中で、求められた条件で意外だったというのはどんなことでした?
それは一階をご希望される方がいらっしゃったときは少し驚きました。二階以上が好条件で皆様が選ばれるとばかり思っていたのですが、上階だと足音が響いていないかなど、自分の部屋からの物音を過度に気にしてしまうのであまり落ち着けないということで、一階をご希望される方がいらっしゃいました。
小さいお子様連れのファミリー向け物件だと一階をご希望される方もいらっしゃいますね。単身・ファミリー問わず、お客様それぞれに様々なご希望条件があると改めて感じますね。その他にも案内時に気になったことはありましたか?
気になったことでいうと、今よりもっとお部屋のリフォームなどを入れても良いのではないかと感じることがありました。鳥取大学周辺の物件はそこまで築浅物件が多いわけではないので、リフォームをして綺麗に、時には現代風のお部屋に変えていけたら、さらに満足のいくお客様は増えるのではないかと考えます。今でも十分修繕やリフォームが入っているお部屋もありますし、実際どのお部屋も綺麗な内装です。リフォームは家主さんへのご提案をしていくところからになるので、すぐに出来るものでもないのですが、やはり白い壁紙など清潔感のあるものを求めていらっしゃるお客様は多いと感じました。
吉田君たち現役大学生に、こんなお部屋がいいと提案してみてもらうのもおもしろそうですね!その世代の方の意見というのはとても貴重です。
02
学生視点からの物件案内
では次に、お客様と話している中で、ここが大事だなと思ったことがあれば教えてください。
お客様と話していて大事だと思ったことは、住まわれるご本人様、そして親御様の求めるものをしっかりと理解することです。元々私は鳥取大学の寮に住んでいましたが、個人的に適さない事もあり、住み替えをして今の家に住んでいます。そういう経緯もあるので、私が担当したお客様には、次のお引越しまで満足して住んでもらいたいという思いがあるんです。お客様によって求められる条件は本当に様々で、『それ必要なのかな?』と感じる事もあったのですが、お客様それぞれに理由があって、適した家もそれぞれにありました。素直に聞いてみてどんなお部屋に住みたいか、何が欲しいかをしっかり聞いてお部屋を紹介するのがいかに大事かということを、お客様と話している中で気付きました。会話が進んでいくと『この条件が欲しかったけど正直そこまで考えていなかったです』、『あまり分からなくて…』というような場合もありました。ほとんどのお客様が大学生になって初めての一人暮らしなので、実際に住んでみないと分からない事も多く、そのような方に一人暮らしをしている私たちの目線から『この設備はこういったもので、実際住むとこうです』と説明するのも重要なのだと思いました。
学生の視点からの物件案内は、吉田君たちにしかできないですからね。新入生の皆様も親御様も、安心して任されたのではないかな。ではそんな吉田君が実際に一人暮らしをしている中や案内の中で、こんな設備がある物件は魅力だ!逆にこんな物件は決まりにくいと感じたことはありますか?
設備で言うと私は独立洗面台ですね。どの物件にもある設備ではないのですが、女性はもちろんのこと、男性でもあったら便利なものに違いないと思います。独立洗面台がある物件は個人的に魅力的だと思います。接客をする時に感じたことだと、二階以上やオートロック物件を探していらっしゃるお客様が多いように思いました。一人暮らしの不安感はお子様だけでなく送り出す親御様もたくさん感じる部分なんだと思います。TVモニターホン物件が増えていて防犯面はよくなっているのですが、オートロック物件が増えるとさらに喜ばれるお客様は増えるのではないかと感じました。
逆に決まりにくいなと思ってしまう物件は、冷蔵庫置き場がない物件です。ないと言ってもキッチンの横にスペースがないだけなので洋室に置けばいいのですが、料理する時にキッチンに冷蔵庫がないと不便だと思いますし、お部屋のレイアウトも変わりますよね。お客様の反応も『あれ、冷蔵庫どこに置けばいいの?洋室か…』というように、あまり良い印象は受けてもらえない感じがしました。
今年は弊社で、オートロック・食事付きマンションを新築しました。お陰様で満室となりました!防犯面や普段の生活への安心感というのは、昨今のお部屋探しの中では更に大事なポイントになっているのかもしれませんね。冷蔵庫置き場は確かに気になりますね~、飲み物が室内にいてもすぐに取り出せるのはいいけどね(笑)。吉田君は鳥取生活が三年目に突入ですが、吉田君が感じている鳥取市および鳥大の魅力はありますか?
鳥取の魅力は、あまり遊ぶところが充実していないところですかね(笑)。勉強するには最適なので、私は魅力と感じています。ご飯屋さんやイオンはあるので息抜きは出来ますし、遊ぶところだらけだと私のような性格の人はあまり勉強に手をつけられないなと思っているので、大学生には一番良い環境だと思います。自然が多く、それでいて不便はなく勉強に集中できる。個人的には間違いなく魅力です。
尼崎出身の吉田君には、鳥取の環境に戸惑う部分もあったでしょうが、そう言ってもらえると鳥取出身の私たちも嬉しいです。残りの学生生活も、勉強も、友人との時間も、沢山楽しんでくださいね。
03
推し物件
では最後に、吉田君の推し物件を教えてください。
推し物件で今思いついた物件は割とたくさんあるのですが、その中でも厳選して三つほど上げさせてもらうと、まずは【アパートK】です。この物件は大学の正門からだと遠いと噂の農学部棟・工学部棟にとても近くて、さらに全部屋にリフォームが入ったためお部屋が非常に綺麗な状態、さらにベランダの前は田んぼや駐車場で日当たりもよく付近は非常に静かで穏やかな立地!なんとこの条件でお家賃たったの30,000円!農学部生、工学部生の皆さんいかがですか。
二つ目は【アパートR】です。ここはなにより立地が最高。大学までは徒歩約5分の場所にあります!実は大学周辺の状況は、スーパーのある所にコンビニがなく、コンビニのある所にスーパーがない、なんというかかゆいところに手が届かないような感じなのですが、この物件はスーパーとコンビニの間に位置しています!また、洋室、収納が非常に広く独立洗面台まで完備!お家賃は鳥取にしては少しお高くなってしまうのですが、40,000円とちょっと!
そして最後の物件は【Uアパート】です。こちらも大学までの距離は徒歩約10分で非常に近く、住宅街なので坂もなく夜道も安心!独立洗面台完備な上こちらも洋室が広くそして綺麗!こちらなんとここまで至れり尽くせりでお家賃38,000円!です。
以上が私の推し物件です。他にも魅力的な物件はありますが、こちらの物件が空けば友人に勧めたいです。
そうですか、パッと思いついてこんなにも上手に説明できるのはいつも頭の中にあるからでしょうね。吉田君、まだ学生生活は続くと思うので次の繁忙期はさらなる期待をしてもいいですか?
はい、お任せください!
頼もしい言葉を聞けたところでインタビューを終えたいと思います。今日はありがとうございました。